Major Lazer – Lean On ft. MØ 歌詞を和訳してみた

ヤバいほどの孤独感を描いたMajor LazerのLean Onに鳥肌が立ちまくる

これはヤバい…ヤバすぎる。

本当にヤバい曲に出会ったときには、もうヤバいしか言えなくなるものだ。

Major LazerのLean On。デンマーク出身の女性シンガー、MØ（読み方はムー）をフィーチャリングしたこの曲は、2015年のクラブシーンで、間違いなく、完全に、新しい地平を切り開いた。

この曲で歌われているのは、（誰でもいいから）誰かと一緒にいたい、頼りたい、という20代以下の若者なら誰もが思う感情だ。それは恋なのか、愛なのか、ただ寂しいだけなのか。本人もわからないし、一緒にいる相手にもそれはわからない。

お互いがどうして一緒にいるのかわからないけれども、一緒にいることでしか孤独を紛らわせることができない、というヤバいほどの孤独感を歌った曲なのだ。

2015年現在の世界に存在するすべて孤独感、10代20代の孤独感（俺は20代なのでこれ以上の感覚はわからないが）を間違いなく、ハッキリと切り取った曲だと言える。

最近、爆発的に広まる曲には特徴がある。それはサビに歌がなく、代わりに印象的なメロディが鳴っている、ということだ。これはおそらくEDM起源の曲の特徴なのだが、Justin Bieberが先日発表したアルバム「Purpose」に収録されているI’ll Show Youもその流れに完全に乗っている。

これはおそらくMajor Lazerあたりの、EDMから出てきたニュータイプのエレクトロ・アーティストの曲の特徴を拝借したものだろう。

さらに、Lean Onのサビ部分はただのメロディではない。人間の歌声が奇妙にハイピッチに加工されたような、音階から解放されつつあるシンセサイザーの音色なのだ。

俺が思うに、これはかなり新しい流れだ。

今後はサビの代わりに印象的なリフやメロディが当てられる曲が主流になっていくだろうし、サビに歌がある曲が「古く」聴こえるようになる可能性がある。というか、もうそうなりつつあるような気がする。

これはポップミュージックの歴史においてかなりインパクトのある大変革だと言ってもいい。

ちなみに、Lean Onはインドからインスピレーションを受けて作曲されたものらしい。

MVからもその雰囲気がビシビシ伝わってくるので、ぜひ、映像込みで一度は見てほしい。

覚えてる？　そんなに昔のことじゃないよ
一緒に歩いたときのこと
ピュアな気持ちを覚えてる？
あたしたちは　お互いのことしか見えてなかった

夜になれば　暖かい肌に触れ合った
あたしたちは若かったから
だけど　強い風が吹くようになって
お互いの手を離してしまったの

キスして　ぶっ放してよ
あたしたちは誰かと一緒にいたい
キスして　ぶっ放してよ
誰かに頼りたいだけなの
キスして　ぶっ放してよ
あたしたちは誰かと一緒にいたい
誰かに頼りたいだけなの

歳を取ったらあたしたちはどうするのかな？
また同じように一緒に歩けるのかな？
その時までそばにいてくれるの？
波が打ち寄せて　あたしは立ち尽くす

夜が長すぎるよ
あなたが帰ってくるのを待ちわびて
だけど　強い風が吹くようになって
お互いの手を離してしまったの

誰かに頼りたいだけなの
（あたしたちは誰かと一緒にいたい）
誰かに頼りたいだけなの
（あたしたちは誰かと一緒にいたい）

lean onは元々「寄りかかる」という意味だ。それが転じて「頼る」となった。

「頼る」とそのまま和訳してもOKだが、「一緒にいる」のようにより軽いノリで和訳するとベターだ。

心から一緒にいるのではなくて、ただ寄りかかっているだけ、という、微妙な気持ちで一緒にいる状態。それがlean onの意味だ。

価格:1,750円
(2015/12/7 15:11時点)

ちなみにSONGTREEで紹介している楽曲はすべてApple Musicで聴くことができます。

Yuriy Kusanagi

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