Twenty One Pilots – Heathens 歌詞を和訳してみた

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Twenty One Pilotsがスター不在のバンド界で異例の大成功を収めている理由とは

スター不在の現代バンド界で異例の成功を収めている2人組がいる。

アメリカはオハイオ州出身の、twenty one pilotsだ。

先日YouTubeに公開されたHeathensのMVはなんと既に800万再生を突破、今日中に1000万回再生を超えそうな勢いだ。

彼らの魅力はずばりオリジナリティのありすぎる歌詞にある。

ポップス界では定番の恋愛ネタ、EDM界ではバカ騒ぎネタ、R&B界はエロネタ…とポップス界はもはや3パターンくらいしか歌詞がないという状況だ。笑

そんな状況に一石を投じているのがtwenty one pilotsで、今回のHeathensもやや難解だが特徴のあるテーマが歌われている。

以下、順番に解説していこう。

Heathens (from Suicide Squad: The Album)の音源と歌詞はここから

1.俺の友達はみんな異邦人　まあ気楽に行こうぜ
誰か知ってる人はいないかと尋ねられるのを待ってる
突然動いたりしないでおくれよ
裏切られることだって知らないくせに
俺の友達はみんな異邦人　まあ気楽に行こうぜ
誰か知ってる人はいないかと尋ねられるのを待ってる
突然動いたりしないでおくれよ
裏切られることだって知らないくせに

1: この部分では社会の中での人間関係についての悩みが歌われている。「異邦人」は別の考えを持った人間のたとえ。「知ってる人はいないか？」と誰もが自分と同じ考えを持った人間を探している。その中で、突然「普通じゃない」行動をする人間は、社会というコミュニティの中で排除される。つまり、裏切られるのだ。日本では社会に充満する同調圧力がよく問題として取り上げられるが、どうやらtwenty one pilotsの故郷アメリカにも同じ問題があるらしい。

2.さあさあようこそ
この部屋にはたくさんの人がいます
3.好きな人のグループがある人は隔離されます
4.入り口で銃を持ってるかどうかチェックしているもんでね
つまり手に凶器を持っていても俺らの脳みそは変わらない
隣にサイコパスが座っててもわからないし
隣に殺人鬼が座っててもわからない
5.「じゃあここに座るにはどうしたら？」と思うかも知れないけど
どうか忘れてくださいって言っといたよ

2: 社会全体をひとつの部屋にたとえている。

3: 好きなものが同じ人間たちは社会の中でコミュニティ化する。twenty one pilotsはこの部分で自らのバンドのファンについて歌っている。twenty one pilotsのファンは社会の中で小さなひとつのグループのような形になっている。

4: 人がたくさんいれば中には頭の狂ったヤツもいる。先日、フロリダ州で起きた銃乱射事件は記憶に新しい。

5: そんな危険と隣合わせでも、とりあえず今日を生きるしかないのだ。

俺の友達はみんな異邦人　まあ気楽に行こうぜ
誰か知ってる人はいないかと尋ねられるのを待ってる
突然動いたりしないでおくれよ
裏切られることだって知らないくせに

6.よそ者は歓迎しません
なんかヘンなニオイがするからね
言うまでもなく信用問題ってやつがある
人の意思はなんとなくニオイでわかるんだ
隣にインチキ屋が座っててもわからないし
隣に変なヤツだって座ってる
「じゃあここに座るにはどうしたら？」と思うかも知れないけど
どうか忘れてくださいって言っといたよ

6: twenty one pilotsは音楽で世界的な成功を手にした。結果、新規のファンも激増したが、そんな新規のファンをtwenty one pilotsはあまり心から歓迎はしていないようだ。バンドの世界でありがちなのが、「昔はカッコ良かったけど、今は売れ線に走っちゃってつまんない」という現象。twenty one pilotsは自分たちのイメージが新規のファンによって誤解されることを恐れているのだ。

俺の友達はみんな異邦人　まあ気楽に行こうぜ
誰か知ってる人はいないかと尋ねられるのを待ってる
俺の友達はみんな異邦人　まあ気楽に行こうぜ
誰か知ってる人はいないかと尋ねられるのを待ってる

7.どうして来たんだ　来るべきじゃないってわかってただろ
（これは神への冒涜だ）
遠くにいろって注意したのに
外にいるヤツらはもう爆発寸前だぜ
君も俺たちの仲間なのかもな

7: twenty one pilotsは新規のファンに「来るな」とまで言っている。だが最終的には「君も仲間なのかも」と言うところにツンデレを感じる。拒んでも勝手にやってくる熱心なファンを彼らは求めているのだ！